2012年12月2日日曜日

球磨・鬼の釜古墳とついでに才園古墳群2号墳を少しだけ


熊本県球磨郡あさぎり町の円墳。
信州にも同名の古墳があるので便宜上球磨と付けたけど、
信州なんて行く機会ないだろうから便宜を図る意味ないんじゃないかな




概要。
6~7世紀というのは石室の様子からの編年なんだろうけど、
熊襲の末裔の墓でしょうか
残念ながら石室は閉鎖されているようです。
でも諦めきれず、
実は開いてたりしないかなーと淡い期待を込めて柵を引っ張たら
見事に開きました
というか壊れました


封土の流出が著しくて墳丘はあまり見ごたえがないので
石室メインで。

石室自体は巨石型で、
肥前や筑前にも見られる石棚が作られてます

筑紫の石室との大きな違いといえば
ドーム状に加工された天井石でしょうかね

玄門の天井と、奥壁石棚の上がこのようになってます
佐賀、長崎ではこういう加工はみたことないなあ

奥壁側から。
石室自体は小ぶりで大人ひとり入るが精一杯。
特に奥行が短い。
この近くの才園2号墳もそうだけど、
このあたりでは全長の短い石室が流行りだった?

側壁の加工痕もちょっと写ってるような気がします


特筆すべきはその玄門部。
1枚岩をくりぬいて玄門を造形してあります。
感動もんです。

玄門には生々しい加工痕。
1300年前の職人の技の記憶。





石室内パノラマ。 もう少し腕あげんとパノラマ撮影下手すぎて…
壊した開いたときに倒れた門扉が写ってますな


羨道から玄門。
書いてて思ったんだけど、
これってもしかして閉塞石にあとから穴開けただけじゃ…
…あんまり考えたくないけどこれ盗掘口なんじゃね?


こちらは才園2号墳。
封土が消滅し石室のみ露出。
なのだけど、
これは玄門を撮ったものなのだけど、
この閉塞石に穴穿てば鬼の釜と同じような見た目になりそうな…

盗掘を受けた鬼の釜古墳には見事な手掘りの開口部があって、
未盗掘の才園2号墳にはそれがない…

むむむ…

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