2018年4月3日火曜日

石塚古墳


佐賀県佐賀市諸富町大字為重、筑後川昇開橋のすぐ近くにある…こふn
えっと、どう見てもコンクリートだけど古墳なのかこれ…。
何もかもが残ってなくて古墳に見えないけど、
保存のためにコンクリートで固められた、一応古墳らしいです。
標高3mの低平地に造られた古墳というのは非常に珍しいとのこと。

石室の石積みの最下段の一部だけが残っていたようで、
他の痕跡は皆無のようです。
もちろんもともとの墳形も不明。
1988年に圃場整備に伴って発見、調査され、
多くの出土遺物が文化財指定されています。

この状態で副葬品が残ってたのがすごい。

その後遺構は埋め戻されたのですが、
2009年に再調査が行われ、
石室の様式と出土遺物に一世代くらいの時代差があることがわかりました。
追葬が行われた証拠ではないかと考えられています。


石室の概形を遺構保護のコンクリート上に示してあります。
たぶん残ってた部分をてきとうにつなげて全体像をなんとなく作っただけな気がします。
この辺片袖式の石室なんてないし。









とても「塚」には見えないこんな古墳がある地域の地名が「石塚」なんですよね。
1988年の発掘調査ではもう1基の古墳が見つかっていてそちらは現存していませんが
かつてももっとたくさんの古墳があったのかもしれません。
そんな記憶が地名として現代まで伝わったのかもしれません。

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