2014年12月2日火曜日

木柑子二ツ塚古墳と石人

熊本県菊池市の半分も残っていない前方後円墳。
古墳とレプリカじゃない石人がセットで拝めるのは日本ではここだけ。
横穴式石室跡と思われる窪みと、その前にそびえ立つ石人。




墳丘北側。
手前側が後円部、奥側が前方部。
まあなんとなくそれっぽく残ってる…?
前方部側から。
削られすぎて前方部と後円部が見分けられない感じ。
後円部は盛大に窪んでるし。

車が見える辺りは熊本電鉄菊池線の線路跡では、という説もあるのですが、
微妙に位置が違う気がする。
石人。
いろんな時代の記録と記憶が入り交じっていて実態が掴みづらい。
とりあえずそれらを統合した私の解釈を。

明治以前にくびれ部付近で右腕と頭部を欠いた状態で見つかり、
現在の場所(開口部付近?)に安置され、
現地の人が「頭がないのはかわいそう」と頭部を作って載せてあげた、
らしい。
その頭部も今はかなり欠けてる。

作った人の気合が空回りして左手が六本指になっちゃった、
みたいに言われてるのですが、
頭に関する伝説を知った後だとこれも後世の加工の可能性も…

自身は半身を失い、守るべき墳丘も半壊、
それでもなおこの地を守り続ける石人の勇姿。

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