2015年2月16日月曜日

築山古墳


佐賀市大和町(旧佐賀郡大和町)尼寺、春日小学校横の児童公園内にある古墳。
写真は墳丘上で見つけた土師器質陶片。埴輪のかけらかな。



古墳と言われなければ…
…言われても古墳とはちょっと認識しがたい…。

土器片あったし古墳なのは間違いないと思うけど。
明治年間に盗掘され、その時に勾玉・管玉・直刀などが出土し、内部主体は横穴式石室といわれている。
佐賀の歴史・文化お宝帳
とありますが、
この辺の「明治年間に盗掘され~」系は肝心の出土遺物が散逸していている上、
どこも似たような話でいまひとつ信憑性が…

この角度から見ると
手前側前方部、奥側後円部の前方後円墳らしく見えはします。
「1968年の公園造成で前方部が破壊された」
旨の記録があるのですが、
その記録では墳長60mで後円部径40m、
もとから前方部が小さな前方後円墳だった気配。

前方部を東に向ける可能性も示唆されていて、
そうなるとこの写真で見える前方後円墳らしき形は
概ね原型をとどめていると言えそうな。
1988年に発掘調査がされているそうですが、
その際平安時代末期の瓦経が大量に見つかっており、
つまり平安時代末期にはすでにかなり破壊されていた可能性も。
この瓦経の史料的価値が高すぎて
古墳自体の分析がなおざりになってる感が…。

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