2013年2月4日月曜日
一本松古墳群
佐賀県小城市小城町晴気一本松、
かつて小城炭鉱があった場所のすぐ傍に残る群集墳。
古墳群から水路隔ててすぐにかつてのボタ山があり、
またこの古墳の調査は小城炭鉱閉山後に行われたようで、ほんとよく残ってたもんだ。
しかし状態はあまりよろしくない。
この古墳は石室天井石が消失し、
石室内は草で埋め尽くされてる。
天井さえ残ってれば日が射さないのでなんとかなるんだけど…
かろうじて開口部らしきものがわかりますかねえ…
草をかき分けて石室内部。
高さは2メートルちょっとといったところか。
この規模の石室はこの古墳群内でも数基しかない。
他はほとんど墳頂までの高さ1mにも満たないような
小円墳。石室も目に見える形では残存してない。
羨道の天井は崩落しているが、
玄室の天井は半分くらい残ってたやつ。
玄室の大きさの割に羨道長いな。
羨道の様子。
崩落した天井石に埋もれてる…
玄室奥より羨道方向を。
足元には崩落した石材とぬかるんだ土。
ちょっときつい。かなりきつい。
さて、このあたりの横穴式石室はたいてい線刻文様があるのでここにもないかと側壁をば。
うーん、あるようなないような…
この古墳群で(おそらく)唯一、
石室が完存している古墳。
しかし開口部がやたら狭い…
草むらの中を匍匐前進で入室。
石室内部は大人一人ゆうに立てるほどの広さ。
奥壁鏡石が巨石2つだったり(このあたりのほかの古墳では一つのがおおい)
袖石が中規模の石材を積み上げてたり(他だと巨石一つ+小さい石)
周辺のほかの古墳とはちょっと雰囲気が違う感じがしました。
特にこの「ふたごの鏡石」は妙に印象に残る。
こちらには線刻らしきものは確認できず。
真っ暗な石室でピント合わせるの難しいんだよ石室広いとAF補助光も届かないし
古墳群概要。
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