伊万里市の里駅近くの農地内にぽつんと佇むホッパーと巻上機台座。
道にかかる部分だけ切り落とされて、「邪魔者」みたいな雰囲気。
佐賀県内の炭鉱すべてが記された地図があるのだけど、
それによるとこれは
菅原鉱業による山代炭鉱、みどり坑関係の遺構と思われます。
昭和22年10月2日開坑という記録はあるが、
閉山の記録が見つからない。
おそらく傾斜生産方式の政策が取られていた頃、
その補助金によって採算をとっていたのだろう
そういった炭鉱は傾斜生産が撤廃されると
次々に閉山、統合されていったらしい。
それを生き延びた炭鉱も
1950~60年代のエネルギー革命によって危機に追い込まれる。
鉱山各社は「スクラップアンドビルド」を合言葉に、
設備老朽化や採算性の悪い鉱山を閉山、
採算性のいい鉱山に資本を注入し、
そうした一部の炭鉱が
最新機器を備えた「ビルド坑」として栄えることになる。
そういったビルド坑も時代の流れには逆らえず、
昭和が終わるまでにはほとんどが姿を消した。
このみどり坑は戦後すぐの開坑、その後の記録に乏しいことから、
早い段階で閉山したものと思われる。
ホッパーと
田んぼの隅に苔むして残ってる。
巻上台座によじ登ってみる。
ホッパーは高すぎて無理。
階段のような構造。
地図によるとこの辺には無数の中小炭鉱があったようだが、
どの程度遺構が残っているやら。。。
この辺の細かい遺構まで探るのはちょっとめんどい
多久周辺だけで結構いっぱいいっぱいなんで…
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